好き嫌い

扁桃体は感情をつかさどる部分ですが、感情の記憶はより本質的なものになります。
「怖いと思ったから、熊から逃げる」「怖いと思ったから蛇から逃げる」といったような記憶は、生命に直接関係があることなので、他の記憶よりも強固にできています。
サルやネズミの扁桃体を壊すと、熊にでも、蛇にでも平気で近づいていきます。噛まれても何度も近づいていきます。海馬が「噛まれた」という記憶を作り上げたとしても、扁桃体が壊れているので、嫌悪感・恐怖心があとに残らないためです。
(と、扁桃体に触れておいて)
「好き・嫌い」という感情は記憶が生み出すもので、感情は全部過去の記憶から生まれています。(「食わず好き」では先入観と推測しましたが)
遺伝子の組み込まれた先天的な記憶・恐怖もありますが、その個人がどのような経験を経て現在に至っているかの方が重要であるようです。食わず好きも食わず嫌いも経験から来ているのでは無いでしょうか。